備忘録@つくば

街のこと/見たもの/音楽のこと

お休み WW19.5 マル(レ)オケを肌で知る 4

<火曜日>
普通に観客としてコンサートに行くつもりが、受付担当が不足しているとの急報を受けて、予定よりも早めに代々木に向かう。
緑の多さや建物の外観など、ぱっと見はつくばの竹園あたりな雰囲気を醸し出しているオリンピック記念施設の中を通ってホールへ。
先週にマル氏の事務所でお会いした皆さんと再会し、受付を設営し、お取り置きのチケットを渡し、半券を切り、出演者へのプレゼントを預かり、そして無精髭だらけの顔でいらっしゃったジャネ様を見て内心また大喜びする。

区切りがついたあたりで、ホールの最後部の座席で残りのプログラムを聴かせていただいた。
この前まで「コントラバスの人がやっとつかまって…」とかマルレオケ的な話が飛び交っていたとは思えない、まとまりのある演奏。コンミスのマル氏は、「時間がおしているから」と解説用マイクを途中で取り上げられてしまったものの、終始生き生きと弾いていた。
事務所のWebに載せられるような写真を撮りまくる。望遠レンズのおかげで、最後部なのにすさまじくはっきりした写真が撮れた。
終演後にホールの前の庭で打ち上げをした後、えんじにあ氏と、マル氏のところでピアノを習っていて私と同じくつくば在住のS氏と3人でお茶を飲む。ショスタコのヴァイオリン協奏曲のソリストが演奏後オーケストラを背になぜか仁王立ちしているところを写真に収めてしまい、ニコニコ動画のコメントをつける感覚で思わず「『漢・アレクセイ』(←本当にロシア人のアレクセイ)。」と二人に見せてしまう。S氏:「面白いですねa_hya_koさんは」 え氏:「そういえばSJ氏(前述のバソン奏者)も『a_hya_koにはおもしろい感受性がある』って言ってたよ」。おもしろ路線だったのか私。
つくばに帰るのが面倒なので新宿に泊まる。

<水曜日>
夕方の音楽アカデミーの発表会まで時間があるので、マル氏の事務所に行く。
レッスン会場から奥の事務所に至るまで、オーケストラの指揮者やソリストや音楽アカデミーの講師や出演者でごった返している。至るところで交わされるフランス語の多さに、ここがどこなのか本気でわからなくなる。そしてあと数時間で開演というタイミングで、壁に曲名を書いた付箋紙を貼り付けて動かしながら、ああでもないこうでもないと曲順を決めているマル氏とえんじにあ氏。いいのかこれで。いいんだろうなきっと。
コンサートの写真をPCに保存していると、チェロのソリストのボルサレッロ氏が見に来て大喜びしてくださった。演奏後に先に舞台袖に引っ込んだ指揮者を追いかけていって、袖に向かって「アンコールだよー」と彼が呼びかけて待っている1枚を見つけて、「僕、熊みたいだねえ」。『漢・アレクセイ』も結構受けてくださった。
事務所の隣の中華屋さんで、日本人だけでお昼を食べる。今回のアカデミーには指揮のクラスもあったのだけれど、受講者の中には途中で帰ってしまった人もいるらしい。話を聞く限りでは、その人は完全にでき上がったオーケストラでただ振りたかったようで、一緒に練習をして曲を作るということは念頭になかったようだ。つくづく勿体無い。
早稲田にあるスコットホールで、マル氏司会のもと、16時から発表会が始まる。ホールは小ぢんまりしていて、結婚式もできる教会の建物のような感じと言ったらわかりやすいか。パイプオルガンが据えられ、天井が高く、音が響いて気持ちがよい。特にチェロの低い音。ピアノはベヒシュタインで、3年前のコンサートで使った国分寺のホールにあったそれよりはだいぶ柔らかい音が出るように感じられた。
総勢20組以上、しかも土壇場で曲順が決まったので、「○○ちゃんいますか?いない?じゃあ次の人〜」という若干gdgdな調子で進んでいく。そして4時間が過ぎていた。