備忘録@つくば

街のこと/見たもの/音楽のこと

お休み WW19.0 Prioritization

美容院に行き、K-xの望遠レンズ用保護カバーを買い、何とはなしに本屋へ寄る。
30分ほどの間に4,5冊のビジネス書やノンフィクションものに目を通してみた。
最近70万部を売り上げているらしい『仕事の○○力を向上させる某』シリーズが平積みにしてあったので手に取ってみた。過去は過去なので変えようはありません、過去を嘆いたり決断に迷ったりする時間は勿体無いです…などの文言が、まるで英語を日本語に直訳したような、斬り捨てるような調子で次々と出てきた。これは元気なときに読んでも結構堪えるなあ。この著者は脊髄反射でこれを書いているんじゃないかと思うくらい、白黒はっきりした斬り捨て具合だった。
外山滋比古の本は相変わらず難しいというか文章のひねくれ方がユニークというか。腰を据えて読む必要があることだけはわかった。


風歩

風歩


1/3くらいまで目を通した直後、本を持ってレジに向かっていた。
本の端々に載っている彼女の写真の視線がどれも美しい。服もよく似合っている。ピンクのフレームの車椅子も初めて見た。私のもいい加減フレーム塗り直さないとなあ。
彼女は親の暴力や放任、学校でのいじめなど、恐ろしいほどに問題が山積した環境で幼少時代を過ごした。小学校の頃から病気の症状が出始めて親に訴えたのにもかかわらず、鼻で笑われてほったらかしにされた というくだりは読んでいてぞっとした。私も、体調が悪いことを伝えると親にネガティブな反応を示された経験はあったし、明らかに骨に異常な痛みを覚えたとき、親の反応が怖いのと学校を休みたくない一心とで誰にも言わず我慢したこともあった(いつの間にか骨はくっついていたっぽい)。でもほったらかしは本当に怖い。
そういった経験ゆえに、彼女は自分が何をいちばんやりたいのかを人生の早い時期から考え、それに基づいて生きることに貪欲でい続けていると言える。
好きな場所で暮らし、着たい服を着て、行きたいと思ったところに行くこと。今では私もかなり実現できているけれど、自立するに当たって越えなければならない関門はたくさんあったし、そもそも実際に自立について考え始めたのは大学に入ってからだった。それでも、何をやり始めるにしても遅過ぎることはないと思いたい。
明日は夏物を仕入れて来よう。あと、しばらく忘れてしまっていたけれど、藤田志穂氏の著書にもあった『朝からしっかり身支度して元気になる』のを試してみよう。