備忘録@つくば

街のこと/見たもの/音楽のこと

お休み WW18.1 マル(レ)オケを肌で知る 2

<土曜日>
寝過ごす。慌てて支度をし朝ごはんをご馳走になる。
午前10時からレッスン開始。朝っぱらからチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番(のピアノパート)を生で聴きつつ仕事を始める。贅沢な気分になる。
マル氏の息子さんのお嫁さんとお子さんがいらっしゃった。お子さんの通う小学校の生徒さんのご家族にもコンサートを宣伝するということで、招待券とパンフレットを一緒に準備する。
えんじにあ氏のお友達もいらっしゃった。「ドヴォルザークの連弾見ましたよ」と言われる。3年前国分寺でやったOBコンサートのことか…。恥ずかしさに思わず部屋の隅で丸まっていると、通りかかったマル氏に「私も褒められたときそうする」と言われた。いいえマルさん、これは新世界ショックなるものです。
ヴィルジットさんとまたフランス語の勉強。『バカ日本地図』のフランスバージョン的なものがあったので、それを解説してもらう。フランス南部の人たちから見ると、フランスは南部・北部・超北部・シベリア・グリーンランドの5つに分かれるとか分かれないとか。語彙はそのへんの教科書よりよほど頭に入りやすい。
午後からはコンサートのプログラムを作り始める。PhotoshopIllustratorもまるっきり初心者の私がですよ。でもしばらくいじくっているうちに機能がわかってきて、写真を加工するのが楽しくなってきた。これらのツールを駆使することによってプルシェンコのユルユルまったりアホコラ集たちが生まれたんだと思うとより感慨深くなり、よりプログラム作成に熱が入る。
夕方、ついにジャネ様がいらっしゃった。去年、『アルルの女』の舞台の後で彼を執拗に追い掛け回したおかげか、私のことを覚えていてくださった。そしてまた写真をご一緒していただく。
彼は役者としていろいろ活躍されていると聞き、「最近は何かに出演されたんですか?」と質問したところ、「のだめの映画と龍馬伝の通辞役。龍馬のほうは最近撮ったばかりだからもうちょっと先の放送だけど」。
…本っっっっっっっっっっ当に申し訳ありません、まさかあのマルレオケのオーボエ奏者のアレクシ役をなさっていたとは。映画観に行ったのに、しかもつい先週やってた特別編も観てたのに、あああああ。だって見かけとか役回りとか、ジャネ様とあまりにも違うんですもの。あと、映画の中でノースリーブ氏とよく喧嘩していたヴァイオリン奏者の方も、マル(レ)オケの方なんだそうな。
ジャネ様が宣伝用に自らお作りになったというブロマイドをいただいた。オケ用の正装をして、でもジャケットは脱いだ姿で、丸メガネは外していて、控室の窓際でオーボエを手にしている、コンサート前の一風景 という感じ。丸メガネを外すことで、映画の中ではちょっと冴えないイメージだったアレクシに凛々しさがプラスされて新鮮さを醸し出している。さすがわかってらっしゃる。
午後6時にレッスンが終わり、夜は室内楽の練習の時間。SJ氏がバソンを用意し始めた。黒いシャツに白のバソン用ホルダーがよく映える。こちらもわかってらっしゃる。マル氏とピアノの方とクラリネットの方が先に練習をしている間も、バソンをライフルのように構えてジャネ様に照準を合わせて撃つまねなどしていた。自由だ。
なぜかえんじにあ氏もバンドネオンを持ち出し、コントラバスの代わりにSJ氏がバソン、ヴァイオリンパートにクラリネットの方も入って、A氏がフルートをギターに持ち替え、ほぼ全員が初見で『Fugata』と『Tangata』を演奏することに。初見だしテンポもかなりゆっくりだったけれど、皆がお互いの音を聴き合っているから、とても自然だった。そういえば最後にQuintetoの生演奏を聴いたのはいつだっただろうか。9年前の秋か。いろいろな記憶が蘇って、目頭が熱くなった。
A氏とえんじにあ氏と3人で楽譜の郵送準備などの内職をした後、かつて『アルルの女』のヒロインのヴィヴェットさんがお使いになったという寝袋とマル氏のソファーをお借りして2時半ごろ就寝。
ノルマンディー上陸作戦はいつだったでしょう?」という質問に答えられないと、フランス語オンリーの飲み会に連れて行かれて延々飲まされる という夢を見てうなされる。