行ってみるもんだ 2
- 作者: 藤田志穂
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/10/11
- メディア: 新書
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藤田志穂氏がラジオの収録でイーアスに来ることを偶然知ったので、行ってみた。
農作業前にもヘアメイクを完璧にすることによってその日のテンションを上げるらしい。作業着もかわいいし機能的。素晴らしすぎる。
本を買ってサインもいただいて、少しお話もさせていただいた。
うちに帰って本を読み進めるにつれ、彼女の強みや思いは私とかなり似ているような気がしてきた。
彼女のことは、彼女が会社を立ち上げた頃にITMediaの記事で読んで知っていた。
彼女が高校時代に電車に乗ったとき、何も悪いことをしていないのに外見だけで彼女を冷たい目で見たり非難したりする一方で、車内で携帯電話で大声でしゃべっているすっぴんの黒髪の女子高生には何の注意もしない大人たちについて言及がされていて、外見だけでイメージを決めつけられる辛さにとても共感したのを覚えている。
同じような辛さを、私もかなりの回数味わってきた。
だから、(昨年の第三四半期から今年の第三四半期の間以外は)ちゃんと着るものや顔に塗るものに気を遣ってきた。
車椅子を使っているということで他人に好奇の目で見られるのを長いこと厭だと思っていたけれど、「人に覚えてもらうチャンスだと思ったらいいよ」という火星人のアドバイスにはたと気づき、それからは(できるだけ)動じないようにしてきた。
つまり、自分もちゃんと社会を構成する一員であるということをアピールしてきた。
それは間違いではなかったと、改めて思った。