備忘録@つくば

街のこと/見たもの/音楽のこと

Lacrimosa

じいさんの葬儀のため実家に帰ってきた。
今年肺炎に罹って最後に入院したものの、とりたてて大きな病気もせず、歯もほとんど残っていたし、85だったし、これが大往生というやつだろう。こっそり一人で夜中に旅立つあたりがいかにもじいさんだ。


5年ぶりくらいに会った従妹の見た目がものすごくギャルで驚いた。性格は変わらなかったが。
『向こうは知ってるけど私は覚えてない』現象が案の定発現し、何人かの親戚に「私のこと覚えてる?」と聞かれて返答に困った。あと、「85なんてまだ若いのにねえ」と母の従姉に言われて、日本の高齢化社会はいったいどこまで来ているんだと思ったりした。あと、信教の異なる親戚が黒とはいえかなりの平服でやってきた上思いもかけない挨拶をしてきてどん引きしたりした。以前母から聞いていた予備知識があったので辛うじて流すことができたが、脈絡もなくあんな挨拶をされたら大概の曹洞宗の人間はびっくりしたり困ったりするんじゃなかろうかと思う。


お坊さんたちの履いていたスリッパが気になって仕方なかった。赤字に金の刺繍とか。しかも草履じゃなくてスリッパ。あれは通販とかで買えちゃったりするんだろうか。


それまで役割が全くなかったので困っていたが、最後に骨箱を抱かせてもらった。重いな。
そしてホールのスロープが玄関の端の1ヶ所にしかなかったのでそこから駐車場に下りようとスロープに向かっていったら、あらぬ方向に進んでいると勘違いされて大声で注意された。後で絶対にホールに電話して改善を要求します。不便すぎ。


会場では飲めなかったので、つくばに帰って近所のカフェで献杯する。しすぎた。酔った勢いでAve MariaとLacrimosaを歌いながら帰る。


そういうわけで、私の目に見えない諸々の件がある場合は今後じいさんに任せます。