備忘録@つくば

街のこと/見たもの/音楽のこと

ライヴなどに行く際は身に着けるアクセサリーに気をつけましょう 2

朝6時に起き、これ以上ないほどの計画性で朝食と支度を済ませる。


10時の開店と同時に西武に飛び込んで彼らへの花束を調達し、混まないうちにと鯖江駅に着いたら駅の設備は階段昇降機のみだった。早く着いてよかった。花束を見た駅員さんに「今日はスケートのあれですか?」と笑顔で聞かれ「あれです!」と笑顔で即答。わかってらっしゃる。


着いたのが早過ぎてサンドームにはまだ入れず、隣の管理棟で涼もうと中に入ったら、既に到着していた観客の皆さんがロビーやら階段やら壁際やらそこかしこに座り込んでいた。変な例えだが何か事件があって避難してきた人たちみたいだと思いつつ私も隅に寄って前の日先輩にもらった羽二重くるみを大人食いする。


開場したのでとりあえずグッズ売り場に行ってみる。またマートンの妹さんが声を張り上げているようだ。というか人込みが凄まじくて何が売っているのやら。氷帝の等身大の看板が置いてあるのが辛うじて見える。それにしても売り場がどんどん拡大してるなあ。
と思っていたら、近くに並んでいた親切なお姉さんがグッズの内容を教えてくれたので、お願いして最新グッズのスポーツタオルを買ってきてもらうことにした。ありがたやと少し後ろに下がって待っていたらなんと奥様が現れた。人形のような端正なスタイル、大きなサングラス。思わずことばを失ってしまい、タオルを買ってきてくれたお姉さんに「ヤナさんがいらっしゃいます!」と呼びかけるので精一杯。そしてお姉さんは「お互い楽しみましょうね」とプレミア席に向かっていった。いいなあ。


車椅子席は2階SS席脇の椅子のないスペース。例えるならノバホールのバルコニー席といったところか。ただ私の目の高さだとどうしても柵が目に入ってきてしまうので、結局柵につかまって立ち見する。開演前にリングはすべて外し、何かの拍子に柵に引っ掛けると怖いのでネックレスもチャーム部分を背中に回しておいた。これで万全。


そしてFantasy on Iceは開演し、初っ端からディマ・ビランの歌が始まりどきどきする。ああマートンは今日も黙っていい仕事をしているなあと思って観ていたけれど、忘れた頃にディマの「ヘーイ!」とか「フー!」とか合いの手が入って思わずそっちに目が行ってしまう。


トスカで一度4回転が見えたような気がした。7月や8月の頃と比べるとかなり競技モードに近づいているような気がしてならなかった。


相変わらずランビエールは輝いていた。スイス国旗を掲げているお客さんがかなりの数いるのに驚いた。


ジョニ子さんがシンプルな衣装で登場したのが意外だった。今日も素敵なメイク。スケーターというかモデルというか、いろいろなものを感じた。
そしてネックレスを落っことしてしまったジョニ子さん。後続の選手がネックレスを刃に引っ掛けて転んで怪我をしてはいけないので、スタッフと一緒にリンクをあちこち探し回る。しばらくして白黒衣装に身を包んだ誰かがするすると端っこから出てきた。ジェーニャ、やはりあなたか。
スタッフやジョニ子さんの間を縫うようにしてふらふらと滑る。そうかと思えば軽くジャンプをしてみたり、プレミア席のお客さんから双眼鏡を借りてネックレスを探そうとしてみたり、おお前後が逆だったと双眼鏡をひっくり返してみたり、観客席を双眼鏡で覗いたり。そうこうしているうちに他の選手もわらわらと出てきて捜索に加わる。その間もリンクをぐるぐる回り続ける彼。
チェーンの一部がなかなか見つからず、しまいにはリンクの端にスタッフが一列に並び、一斉に同じスピードで歩きながらリンクを隈なく探すことになった。一方でジェーニャは反対側の端に一人するすると移動し、颯爽と『位置について』のポーズ。だからあなたも探しなさいってとにやにや見守りつつも、彼の機転や皆のチームワークを見ることができた貴重な数分だった。そして無事見つかって本当によかった。
(追記:捜索時間は数分だと思っていたが実は20分近かったようだ)

あらどうして他の選手と同じところから下がらないでステージ側に下がったのかしらと思ったらその次がまさに『Believe』だった。勿論ご一緒に歌わせていただきましたよ。あんなに勇気の湧く『Believe』は初めてだった。でも結局最後は皆座り込んじゃうのね。


美姫ちゃんの笑顔と、演技の後リンクに向かって一礼したのが印象に残った。


放心しつつ管理棟に戻り、ぽとむん氏と火星人の到着を待つ間に、東京からいらしたファンの方とお話しすることができた。お互い感想を言い合ったり情報交換(私がもっている情報はあまりないが)をしたり。こういう形で知り合いになることもあるんだなあ。


明日の新聞を絶対に買うことを決めて、ぽとむん氏と彼の同僚のきーぽん氏と火星人と4人で魚を食べて飲んだくれる。