備忘録@つくば

街のこと/見たもの/音楽のこと

WW23.0 お休み 実家 2

元憧れの先輩のI氏が、彼の2学年上の先輩の議員活動を手伝っているというので、その集まりに行ってみた。特定されない範囲で書いてみる。
会場は地元の500人収容の建物。「20年近く前にできたからかなり古いと思うよ」と家人に言われて家を出てきたが、まさにその通りだった。入口からして階段、しかもスロープなしかよ。「a_hya_ko、ニコニコしとけよ、口角上げとけよ」とI氏に言われ(I氏は先輩のお手伝いをする人の中でもかなり名が知られているようだ)、観客の声援に応えるプルシェンコの笑顔を思い浮かべてこれでもかと口角を上げつつ、玄関前にずらりと並んだ関係者各位の視線を感じながらI氏の車を降りる。しかし肚の内は建物のバリアフルっぷりのおかげでいい感じに温まっている。
玄関で今回の主役の先輩のお出迎えを受ける。彼とは3学年離れているので直接高校ではかぶっていないけれど、なぜだか忘れたが以前から面識があり、去年の高校の関東支部の集まりでもお会いしている。そして彼の妹さんとは、高校は違うけれど英語のスピーチコンテストで知り合って仲良くなった。奥様には初めてお会いした。華奢でかわいらしくて、温かい人柄が伝わってくるような方だった。
口角を上げたまま入口の階段を上り、お手洗いの3/4が未だに和式であることに愕然とし、さらにエレベーターがないことに衝撃を受け、手すりがあるからまあいいやと、支持者の皆さまがほとんど会場に入った頃を見計らって、口角を上げたままホールへの階段を上る。
会場では、同じ中学校・高校だった2つ上の先輩(彼もお手伝いをしている)に会うことができた。中学校のとき、彼がその年で書いたとは考えられないくらいのウィットに富んだ文章を書いていたのを覚えている。お住まいは地元から少し離れてしまったけれど、面白さや飄々さは以前とお変わりなかった。
帰り際、玄関でお見送りをしている先輩に近づいて、集まりの会場がなぜこんな古い建物なのか聞いてみた。「前の議員のときからずっとそこを使っている」とのこと。
私にとって格好の突っ込みどころktkr。勝手に口角が上がっていく。「私、集まりの場所変えたほうがいいと思うんです」。うわあ、言ってはみたけどなんか周囲の関係者各位の視線があばばばばばばばb まあいいや。
その後は平静を保ったまま、この会場にはスロープもエレベーターもないこと、和式のお手洗いが全体の3/4を占めていること、車椅子を使っていない人も和式より洋式のお手洗いを選んで入っていったのを見かけたこと、支持者が高齢化し、足腰に何かしら不自由が生じるようになれば、この建物で行われる集まりには行く気をなくす可能性が非常に高いと予想されること、つまり「以前から使っていたから使い続ける」という理由には正当性がないということをにこやかに申し述べた。「隣の市の建物はいかがですか?あそこなら階段を使わなくてもホールまでスムーズに入れますし、お手洗いもきちんと整備されてますよ」。「でもあそこは収容人数が多いから…」。そこで萎えないでくれ先輩。「設備の整ったところに変えたらちゃんと人集まりますから、あははははははh」。
でも事実、目的地の設備がきちんとしているかいないかでその場所に行く気は大きく変わってくる。私自身小さい頃からそれは感じてきたし、祖父母含めご近所のお年寄りの足腰の具合や行動の様子を見てみても明らかだ。実際「○○に行きたいけど階段があってきついからもう行けない」とか言う話もよく聞くし。次回の集まりの会場はどこになるんだろうな。
いやあほんと勉強になった。どちらかというと、政治がどうとかというよりは、いろんな人を見ることができたという点で。